行政評価
行政評価とは
行政評価とは、行政サービスの効果などをチェックし、改善につなげていく取り組みのことです。
具体的には、まず、行政サービスの効果や効率性などを「指標」という数値で表し、この「指標」をもとに、行政サービスが効果的に実施されているか、効率的な方法で実施されているかなどを検証します。そして、よりよい行政サービスを提供するためにはどのように改善すればよいか検討し、市民サービスの向上を図っていこうとする取り組みのことです。
ただし、行政評価は行政サービスを改善するための1つの道具であり、改善するためには他の側面も考慮する必要があるため、行政評価の結果がただちに反映されるわけではありません。
行政評価の目的
(1)行政サービスの改善
行政サービスの活動量や効果、効率性を指標という数値を用いてチェックしながら改善につなげ、効率的かつ効果的な行政サービスを提供することにより、人・金・情報などの限りある行政資源を十分に活用して、行政サービスの向上につなげていくものです。
(2)行政の透明性の向上
行政サービスの内容をわかりやすく市民に公開することにより、市と市民との共通理解、信頼関係を築き、新たな役割分担に基づく市民との協働、行政への市民参加の拡大を図っていこうとするものです。
(3)職員の意識改革
行政サービスの目的や位置づけ、効果や効率性を常に把握しながら、自ら課題意識を持ち、状況に応じて適切な判断ができる職員の意識を形成していくものです。
行政評価の種類
行政サービスの体系は、「政策」・「施策」・「基本事業」・「事務事業」の区分で表すことができます。
行政評価は、これら「(1)政策」・「(2)施策および基本事業」・「(3)事務事業」の各レベルで行うことができ、それぞれ、(1)政策評価、(2)施策評価、(3)事務事業評価に分類できます。
政策とは
大局的な見地から市が目指すべき方向や目的を示すもので、自治体が示す基本方針としてもっとも抽象度が高いものです。
施策とは
政策を達成するための方策です。政策は複数の施策から構成され、各施策の目的が達成されることにより、政策が達成されるという関係にあります。
基本事業とは
施策を達成するための方策です。施策は基本事業から構成され、各基本事業の目的が達成されることにより、施策が達成されるという関係にあります。
事務事業とは
施策の目的を達成するための具体的な手段となるものです。予算を伴う事業のみならず、自治体が関与するすべての仕事が相当するものです。
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