認知症ってどんな病気?
認知症ってどんな病気?
認知症とは、いろいろな病気などが原因で脳の細胞が死んでしまったり、動きが悪くなったことにより、記憶・判断力の障害などが起こり、生活や対人関係に支障が出ている状態をいいます。
認知症高齢者は約430万人(平成22年厚生労働省研究班より)、予備群は380万人、65歳以上の高齢者の3~4人に1人は認知症または認知症予備群になります。認知症は誰にでも起こりうる身近な脳の病気なのです。
近年は進行を緩やかにする治療薬も増えており、専門外来などを受診し早期診断、早期治療をすることが非常に重要です。
年を取れば誰でも、思い出したいことがすぐに思い出せなくなったり、新しいことを覚えるのが難しくなりますが、「認知症」は、このような「加齢によるもの忘れ」とは違います。
たとえば、体験したこと自体を忘れてしまったり、もの忘れの自覚がなかったりする場合は、認知症の可能性があります。
認知症予備群である軽度認知症害(MCI)について
軽度認知障害(MCI)とは、アルツハイマー型認知症の前段階、認知能力のうち記憶力だけが低下する状況で、認知症と正常の中間にあり、4年以内に半数が認知症に移行するといわれています。
認知症予防を考えるとき、このMCIの段階で発見し、対応することがたいへん重要です。「認知症かもしれない、でもまさか・・・」という時期に相談することが大切です。
現在では、アルツハイマー病の治療薬も4種類開発されており、進行を遅らせることができるようになりました。
加齢によるもの忘れ |
軽度認知障害(MCI) |
認知症によるもの忘れ |
|
体験したこと |
一部を忘れる (例)朝ごはんのメニュー を忘れる |
所々の記憶がすっぽり抜ける (例)朝ごはんの片付けを忘れる |
すべてを忘れている (例)朝ごはんを食べたこと自体忘れる |
もの忘れの自覚 | ある | ある | ない |
探し物に対して | 自分で見つけようと努力する | 置き場所が分からなくなる | 誰かが盗ったなどと、他人のせいにする |
日常生活への支障 |
ない | なし (好きな趣味をやめる、外出をしなくなるなど生活に変化がある) |
ある |
症状の進行 |
あまり進行しない | 徐々に進行する | 進行する (記憶障害の他に見当識、判断力(注1)などが低下する) |
(注1)
見当識・・・時間や季節の感覚。迷子になったり遠くに歩いて行こうとしたりすることがあります。
病気が進行すると、自分の年齢や家族の生死に関する記憶などがなくなります。
判断力・・・物事を判断する力。病気が進行すると、必要のない高額商品を購入したり、
預貯金の出し入れがうまくできなくなります。
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砂川市 保健福祉部 介護福祉課 高齢者支援係〔1階 10番窓口〕
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