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庁舎建設工事の進捗状況

停電時も安心!~エレベーターの自動着床機能~

(令和3年2月16日掲載)

新庁舎には、2台のエレベーターが設置されます。

市民の利用が多いエントランスの吹き抜けに1~3階用のエレベーターと東側玄関近くに台車も載せることができる1~4階用の大型エレベーターを設置します。

エレベーターも耐震設計を行っており、国で定める耐震基準の1.5倍の震度まで運行可能な耐震安全性基準を満たしています。

1階平面図

エレベータに乗っている時に地震や停電があると、途中で停止してしまい閉じ込められてしまうなど不安があると思います。

新庁舎に設置するエレベーターには、停電時自動着床装置が備えられており、エレベーターが通常稼働中に停電が発生した場合、電源を直ちに専用バッテリーに切り替え、最寄階に着床させることで閉じ込めを未然に防止しています。

※エレベーター1号機(1~3階用)は自動着床後は停電時利用はできませんが、エレベーター2号機(1~4階用)は、非常用電源対応しているので停電時にも利用することができます。

停電時自動着床装置

エレベーターの巻き上げ機は基礎部分に設置されることが多く、水害により基礎部分が浸水してしまうと、巻き上げ機が壊れてしまうことがあります。

新庁舎では、水害時への対応として、巻き上げ機を最上階に設置できるエレベーターを選定することで機械の保護を図っています。また、浸水階へ着床することが無いように、停止階制限を行う機能も備えています。

エレベーター写真

配線が見えない!?~フリーアクセスフロアの採用~

(令和3年1月29日掲載)

令和3年の工事が始まり、3月の完成に向けて現場一丸となって工事を進めています。

内装工事も順調に進んでおり、だんだんと建物内部の雰囲気がわかるようになってきました。

1階エントランスホール

1階エントランスホール

情報発信コーナー

情報発信コーナー

2階執務室

2階執務室

2階会議室

2階会議室

3階執務室

3階執務室

4階委員会室

4階委員会室

フリーアクセスフロアの採用

フリーアクセスフロアとは、床を2重にすることで、床下に電源や通信用のケーブルなどを収納し、床上の机やOA機器などの配置に影響されずに配線することができる床構造のことです。

新庁舎では、執務室内に電話、電源、情報(LAN)などの配線が数多く必要になるため、配線によるトラブルが無いようにフリーアクセスフロアを採用します。

フリーアクセスフロア導入前

フリーアクセスフロア説明

床下は配線でいっぱいですが歩行や机などの配置の邪魔になりません。
また、必要な場所から自由に取り出すことも可能です。

間仕切り壁が少ないのでコンセントなどはすべて床下に配線されることになります。

フリーアクセスフロアには、配線を隠すほかにも多くのメリットがあります。

フリーアクセスフロア導入後

建設工事が順調にすすんでいます

(令和2年12月24日掲載)

令和2年も残りわずかとなりました。今年は、基礎工事から始まり現在の内装工事まで順調に工事を進めることができました。外構工事では、公民館・図書館利用者にご不便をおかけしていますが、3月の完成までの間、引き続きご理解とご協力をよろしくお願いします。

1階執務室

1階執務室

1階情報発信交流スペース

1階情報発信市民交流スペース

2階廊下

2階廊下

2階執務室

2階執務室

2階打ち合わせ室

2階打ち合わせ室

3階執務室

3階執務室

3階会議室

3階会議室

4階議場入口

4階議場入口

4階廊下

4階廊下

新庁舎壁面サイン

良いお年をお迎え下さい。

火災時の対策も万全に!~耐火性能の確保~

(令和2年11月18日掲載)

新庁舎は、外部足場を一部外し始めました。内部の施工状況は、各階とも天井や壁の下組を施工中で電気設備や暖冷房設備の配管工事などを行っています。

1階エントランスホール

1階エントランスホール

1階執務室

1階執務室

2階大会議室

2階大会議室

2階執務室

2階執務室

3階執務室

3階執務室

3階機械室

3階機械室

4階執務室

4階執務室

トイレ

トイレ

火災に強い建物にするため、施工や施工管理の工夫をしています。

鉄骨の柱や梁は、ロックウールという耐火材で覆います。この耐火材の厚さを確認するためにロックピンを刺して確認します。ピンの部分がすべて刺さればOKです。

ロックウール

主要な間仕切り壁は、耐火性能を高めるために、石膏ボードを2枚重ねて施工します。壁を貼った後でも、石膏ボードの2枚施工を確認する方法があります。

石膏ボード

石膏ボードにより壁を火災に強くしても、配管や配線用の穴が開いていると、そこから炎が入ってしまいます。そこで、すべての貫通部分は、火災が発生したときに、断熱層を作る耐火材(写真はシート形状)などで塞ぎます。
貫通部分は、すべて管理番号をつけて写真を残しておきます。

耐火シート

 水害時にも庁舎機能を確保!~防水扉で水害対策~

(令和2年11月4日掲載)

新庁舎の工事現場では、建物内部の配管工事や内装工事とともに公民館前の駐車場工事が進んでいます。
駐車場工事では、工事範囲に合わせて、駐車場所の制限が必要になっており、ご迷惑をおかけしています。
また、新庁舎工事では、南側外壁の一部を見ることができます。12月頃には足場全体が取り去られる予定です。
         
         

外壁タイル外観

新庁舎の外壁が一部見えています。

駐車場工事

駐車場工事も進んでいます。

新庁舎の西側は、土地が低くなっているために、西側出入口(地階)は正面玄関(1階)より2m以上低い位置になっています。
洪水時には、水に浸かりやすい場所であるため、地階には窓や換気口などの浸水の恐れがある設備を排除した設計になっていますが、利便性を考慮して、出入口を1か所だけ設けました。この出入口には、浸水対策として防水扉を設置します。
         

庁舎西側防水扉位置

防水扉を設置するにあたり、工場で漏水試験の実演を確認してきました。2m以上の浸水に対しても、充分な防水性能があることが実証されています。

漏水試験1

水を溜めて漏水試験を行います。

漏水試験2

完全に扉が水没しています。

漏水試験3

防水性能が弱いと言われているハンドル、錠部分も漏水しません。

 外壁の汚れ防止はカタツムリの殻から学べ~水の膜が汚れを落とす~

(令和2年10月9日掲載)

仮囲いシートの内部では、タイル工事が進んでいます。
外壁タイルは竣工後も、メンテナンスが必要になります。一般に外壁清掃と、タイルの剥離修繕には大きな費用が掛かります。
新庁舎では、このメンテナンス経費を極力抑える工夫として、汚れ防止対策がされたタイルの採用と、タイルの貼り付け方法について工夫をしています。         
         
         
         
 

外壁タイル

かたつむり

【雨水で汚れを洗い落とすタイル】

カタツムリの殻の表面は、常に水に濡れており、この水が汚れをはじいてきれいなる仕組みになっています。このカタツムリの殻の仕組みを応用して作られたタイルを、今回採用しています。
このタイルは、空中の水分子を吸着することで、常にタイル表面に水膜が形成されたような状態となり、この膜による親水性能で汚れを付きづらく、また雨水によって汚れを流れ落ちやすくしています。
         
 

自浄作用のあるタイル

出典:株式会社LIXIL

【タイル貼り工法の工夫】

新庁舎では、有機系接着剤張り工法というのを採用しています。
従来の外壁タイル貼りでは、タイルの浮きや剥落の調査を、10年毎に行う必要がありました。外壁全体に対して検査が必要だった為、足場を設置したうえで、打診などの全面検査が必要でした。しかし、平成30年から、有機系接着剤貼り工法を採用した場合は、各階1か所のタイル試験に省略が可能となった為、検査費用が大幅に軽減できることになりました。         
         
         
 

タイル張り工法

タイル貼り作業

タイル貼り作業中。シート単位で貼っていきます。

タイルシート

タイル12枚で1シートになっています。

目地入れ

目地入れ作業中。タイル表面をふき取って完成です。

真空ガラスで断熱性能アップ! ~省エネガラスの採用~

(令和2年9月9日掲載)

外壁のコンクリートパネルがほぼ張り終わり、内部の設備配管工事が進んでいます。設備資材や内装資材の搬入には、写真のような搬入口を利用します。赤枠部分がエレベーターになっていて、積み降ろしのための開口部分にあたる建具は、後日施工になります。

部材搬入用エレベーター

資材搬入用エレベーター

新庁舎では、窓の断熱性能を高め、光熱費を抑えるために、「真空ガラス」を採用しています。
「真空ガラス」とは、2重ガラスの間を、真空にすることで、熱が伝わらないようにしているガラスです。1枚ガラスの4倍の断熱性能があると言われています。また、身近にある魔法瓶も、真空層を挟んだ商品になります。

真空ガラス断面図

真空ガラス断面図

サッシの工場製作、現場取り付けも進んでいます。サッシは札幌の認定工場で手作業で組み立てられています。
サッシの性能は、「気密性能」「水密性能」「断熱性能」「耐風圧性能」があります。新庁舎では、特に風災害対策として、耐風圧性能基準 S-6という性能をもったサッシで設計しています。風速に換算すると、 67m/sに耐えられるようになっています。通常の設計では、砂川市は基準風速30m/sと決められていますが、それ以上の性能を有した設計になっています。なお、平成16年に大きな被害をもたらした、台風18号における砂川での最大瞬間風速は36.3m/sでした。(札幌では50.2m/s)

窓サッシ部材

窓サッシの部材検査

窓サッシ部材加工

窓サッシ部材を新庁舎用に加工しています。

窓サッシ組み立て

窓サッシ組み立て

窓サッシ取り付け

工場で製作した窓サッシを新庁舎に取り付けます

夏の暑さ対策も万全に! ~工事現場の熱中症予防~

(令和2年8月20日掲載)

外壁工事を進めながら、並行して内部の設備工事も低層階から順に施工しています。外壁のパネルは、8月中に大部分が貼り終わる予定です。

外壁工事進捗

南側外壁工事(外壁取り付け後、足場を設置します)

1階

1階状況

1階天井ダクト配管

1階天井ダクト

2階

2階状況

3階

3階状況

4階

4階状況

RF階

屋上階

【熱中症対策】

現場で働いている職人さんは、夏でも長袖・長ズボン姿です。これには、安全とケガ防止、日焼け予防、直射日光に当たらないなどいろいろな役割があります。しかし、汗をかくことにより、水分や塩分が不足するため、熱中症への注意も必要になります。

WBGTチェックモニター

WBGT値(3種類の測定値(黒球温度、湿球温度および乾球温度)をもとに算出される熱中症予防指標)を現場に掲示しています。

熱中症対策ポスター

熱中症防止対策ポスターを掲示しています

ミストテント

日よけ用のテント

給水器

飲用給水器

塩飴

塩分補給用の塩飴

【ファン付き作業着】

作業服に取り付けられた扇風機を回転させ、作業服と体の間に風を通す仕組みです。風が無い暑い日でも涼しく作業することができます。

現場の職人さんたちは、毎日暑い中、熱中症に気を付けながら頑張っています。

停電時も安心!~非常用発電機で電源確保~

(令和2年8月5日掲載)

8月に入りいよいよ外装工事に着手します。写真は、工場で製作した外壁を建物に取り付けているところです。

四角く開いているところには、窓などの建具が設置されます。

外壁工事

外壁工事の様子

新庁舎には、非常用の発電機を設置しますので停電時も電源供給が可能です。
非常用発電機は注文ごとに、工場で製作されます。現場に搬入・設置される前に所定の性能が満たされているかの各種試験を行います。

構造確認検査

構造確認

保安装置作動試験

保安装置作動試験

外観構造確認検査

外観構造確認

非常用発電機の試験項目は、「負荷試験」「燃料消費率試験」「耐電圧試験」「絶縁抵抗試験」「始動性能試験」「調速試験」「始動停止試験」「保安装置試験」「騒音発生試験」「振動試験」「過回転耐力試験」「外観構造試験」などあらゆる性能の品質が保証されているか厳しくチェックします。

また、発電機に使用される重油タンクは、地下埋設タンクです。鋼板タンクをFRP樹脂でコーティングし、さらに漏洩検知装置を組み込んだ、油漏れ防止構造になっています。本工事で採用しているタンクは市内企業のカワッテクス(株)の製品です。

鋼板タンク

鋼板タンク

FRPによりコーティング(鋼板との間に空隙があり二重タンクとなる)

オイルタンクシステム図

地中の熱を使って省エネ建築その3~採熱管の総延長は27キロメートル!~

(令和2年7月2日掲載)

各階の床コンクリート工事が終わり、建築本体にかかわるコンクリート工事は、残すところ風除室や屋上の防水立ち上がりなどがありますがほぼ完了しています。

床コンクリート打設

3階床コンクリート打設の様子

建物のコンクリート工事と並行して地中熱ヒートポンプの工事も進んでいます。
地中熱ヒートポンプ用の屋外配管は、南側から西側敷地内の69か所に埋設している地中採熱管を連結して施工されます。

ボアホール採掘位置図

ボアホール(地中埋設管)ごとに400メートル(深さ100メートル折り返し×2)の採熱管を地中に埋設しています。

動画あり
採熱管を連結

それぞれのボアホールに挿入した採熱管を連結させます

地中熱暖房のイメージ図

ボアホール69か所の採熱管を連結 (採熱管の総延長は27,600メートルで、砂川市内の国道12号線の長さの3倍弱にもなります)

外壁工事は工場製作で工期短縮~プレキャストコンクリートウォール工法とは?~

(令和2年6月10日掲載)

新庁舎の建設工事は、現在、床の鉄筋工事が進められています。
2階は、ほぼ作業を終了しており、引き続き3階の床を施工していきます。

2階床

2階の床は、これからコンクリートを流し込みます。

トイレ給排水管

床には排水管や給水管など床を貫通する管は、あらかじめ設置しておきます。

天井面には、設備配管をつりさげるための金属棒が仕込まれています。
よく見ると色分けされており、電気用(黄色)、空調配管用(緑色)、衛生配管用(青色)など判別できるようになっています。

吊り下げ金具

さて、各階の床にコンクリートを打ち込んで、鉄筋コンクリートの床が完成すると、いよいよ外壁工事に入ります。
新庁舎の外壁は鉄筋コンクリート製になります。本工事では、パネル化した外壁を工場で製作するプレキャストコンクリートウォール工法を採用しており、既に千歳市の工場で作り始めています。鉄骨工事と並行して外壁が出来上がるので、工期が短縮できます。
さらに、工場で製作すると、各種性能の確保ができ、品質の安定、および建物精度の向上効果が期待できると言われています。

外壁型枠1

外壁型枠2

外壁の型枠に鉄筋を組み込んでコンクリートを流して製造します。

外壁製品検査1

外壁製品検査2

外壁製品検査3

完成した製品を一つ一つチェックして品質や精度を確認します。

外壁の取り付け工事は8月ごろを予定しています。

鉄骨工事の施工チェック~ボルトは2度締める~

(令和2年5月20日掲載)

柱や梁を組み上げる鉄骨工事がほぼ終了しました。
鉄骨の組み上げと同時に各階の床を作るための下地になるデッキプレートを敷き込んでいます。

新庁舎全景

鉄骨が組みあがり、新庁舎の大きさのイメージが見えてきました。

エントランスホール

エントランスの様子(1階の床は基礎工事の時に出来上がっています)

新庁舎からの展望

展望ラウンジからの眺望

建物の躯体となる鉄骨を組み上げるには、鉄骨同士をボルトで接続することになりますので、建物の強度を確保するうえでボルトの施工が非常に重要になります。
新庁舎で使われる何万本というボルトを1本も締め忘れることが無いようにするためはどうしたらよいでしょうか?

ボルトの締め忘れが無いようにボルトにマーキングをして管理しています。1回目のボルト締め(1次締め)をしたものにマーキングします。その後、必要な強度を出すため2度締め(2次締め)を行います。2度締めがきちんとできたボルトは、マーキングがずれていることで判別できます。

ボルトにマーキングしているところ

1次締め

1次締め(白い線でマーキングしています)

2度締め

2次締め(白い線がずれていたらOKです)

引き続き各階の床を作る工事が始まります。銀色のデッキプレートの上に鉄筋を敷き込んだ後に、コンクリートを打設して床を作ります。現在は鉄筋を搬入しているところです。

デッキプレート配筋前

工事現場における新型コロナウイルス対策について

(令和2年4月30日掲載)

4月から始まった鉄骨工事が順調にすすんでおり、あっという間に鉄骨が立ち上がっいます。新庁舎の骨組みが姿を現し、新庁舎の大きさが分かるようになってきました。

新庁舎鉄骨工事

南側半分の鉄骨が立ち上がりました

庁舎建設工事現場では、4月末現在、作業に必要な最低人数である20名弱(1日平均)の作業員が毎日働いています。

国の非常事態宣言を受けて、工事現場では新型コロナウイルス対策を行っており、市外に居住している作業員の通勤にあたっては公共交通機関を使用せず、自家用車や社用車による分散通勤を実施しています。また、人との接触を極力避けるために市内への流出を最小限に抑えており、食事なども休憩所や通勤用の車中で分散しながら現場内で済ませるよう対応しています。

作業員自身も感染リスクを抑えるために、日常生活において新型コロナウイルスに感染しないよう”3密”を避け、外出を自粛するなどの対応をしており、さらに、工事現場においては、作業員の健康状態の確認と体温測定、現場内の清掃の徹底や消毒液の設置などを行っています。

現在のところ、工事現場での感染者は発生していませんが、今後とも健康・衛生管理を徹底し、工期が遅れることのないよう工事を継続していきます。

体温計

感染防止対策アイテム

除菌水

3密を避けた会議室

コロナ対策ポスター

鉄骨工事は安全第一~現場の華 とび職~

(令和2年4月16日掲載)

4月13日より鉄骨工事を始めるにあたり、「鉄骨建方安全祈願祭(立柱式)」を行いました。建築工事業者、設計事務所、市役所から約40名参加のもと、工事の安全を祈願しました。
今後は、クレーンを使い鉄骨の柱や梁、床のコンクリート受け用鉄製デッキプレートなどがくみ上げられていきます。
5月中には、鉄骨が組みあがる予定ですので、建物の大きさが徐々に見えてくることになります。

工事期間中は、資材搬入等により大型車両が頻繁に出入りします。市役所への来庁や市立病院への来院など、付近を通行する際にはご注意ください。
ご不便とご迷惑をおかけしますが、安全第一で工事を進めていきますので、ご理解とご協力をお願いします。

立柱式

鉄骨の組み立ては「鉄骨鳶(てっこつとび)」と言われる職人の仕事です。
とび職は高所での作業を行うので、危険な職業というイメージがありますが、建築現場では、無駄のない華麗な動きから「現場の華」と言われています。

高所でも地上と変わらない動きと作業をこなす鉄骨鳶は、危険と隣り合わせという緊張した現場にあって、手際よく、美しく、安全に作業を行うという、職人のプライドを感じさせる職業です。(職人談)

とび職

とび職人さんが履いているダボダボのズボンは、ニッカポッカと言います。ニッカーボッカーズというのが正式名称で、その起源はオランダの子供用のズボンのことだったといわれています。
職人さんは格好が良いから履いているのでしょうか?
実はニッカポッカには高所で安全に作業するための有効な機能があるのです。

・足運びがしやすい
狭い足場空間でも、膝の曲げ伸ばしとスムーズな足運びができます。

・危険を回避するためのセンサー
狭い作業場で障害物など体に触れる前にダボダボの部分が先に触れて危険を察知できる。

・高所でのバランサー
高いところを歩くときにバランスをとるのにも、ダボダボ部分が役に立ちます。

・風の強さを測る目安
高所で一番怖いのは風です。風向き・強さを知る目安となります。
ニッカポッカは自分の命を守るだけではなく、鉄骨のつり上げ作業などに影響する風を知る役にも立っています。

ニッカポッカ

ほかにも高所作業に欠かせないものが、転落防止用の安全帯です。
フルハーネス型安全帯と胴ベルト型安全帯がありますが、5メートル以上の高所での作業になるのでフルハーネス型安全帯を使用して転落防止を徹底しています。

フルハーネス

フルハーネス型安全帯

胴ベルト

胴ベルト型安全帯

ハーネス

鉄骨の品質は自動溶接と超音波で確認

(令和2年4月1日掲載)

現在、鉄骨工場において、鉄骨部材を加工して、庁舎用の柱や梁を製作しています。
鉄骨を加工するには溶接作業が欠かせませんが、今回は、「自動溶接」が行われています。「自動溶接」とは、溶接機械に作業を覚えさせて実行する溶接方法で品質の均一化ができるメリットがあります。

自動溶接

機械が自動で溶接しています。

通常溶接

複雑な箇所は、人の手による溶接作業が必要です。

溶接部分の施工精度を検査するため、超音波探傷検査を行っています。超音波を溶接部分に流して、その超音波振動を読み取ることで、欠陥を判別することができます。

超音波探傷検査

赤丸で囲った部分を検査しています。

鉄骨が赤く錆びていることに気が付いたでしょうか?この錆は、鉄骨材は耐火性能を上げるために吹き付ける「耐火用被覆材」が付着しやすくなるように、あえて表面を錆びさせています。被覆後は、鉄骨は空気に触れませんので、錆が進行することはありませんし、鉄骨自体も錆による部材の性能低下を加味した、部材の厚さにしていますので、耐力には問題はありません。

超音波探傷試験準備中の柱材

超音波探傷検査前の柱材

議場の梁

議場の梁です。高さが2m40cmあります。

平和祈念像はどこへ?

(令和2年3月23日掲載)

新庁舎の建設工事は、建物の基礎がほぼ完成したところです。

基礎工事完了

図書館前の庭園は、すっかり工事前の姿が見えなくなり現在は、建築工事の作業場所になっていますが、庭園内にあった「平和祈念像」は、どこへ行ってしまったのでしょうか?

平和祈念像

「平和祈念像」は、新庁舎完成に合わせて公民館前に移設する計画になっています。
移設工事は秋頃を予定していますので、現在は、汚れや劣化を修復する作業が終わり保管しています。
お披露目までしばらく会えませんが、再会を心待ちにしていてください。

平和祈念像補修1

平和祈念像補修2

この「平和祈念像」は、砂川市の平和都市宣言36周年・戦後50周年を迎えるにあたり「平和」を祈念して平成7年に制作されました。
平和の象徴である鳩を大事そうに両手で包み、愛しげに見つめている様子から「平和を愛し、守りながら共に未来に向かって歩みだそうとしている女性の内面的な心の強さ」を表現しています。

庁舎建設現場で働く女性たち~女性職人の活躍~

(令和2年2月27日掲載)

現在、工事現場では、コンクリート打設の工程に入っており、1階床の3分の2程度のコンクリート打設が完了している状況です。

1階床コンクリート打設1

1階床コンクリート打設2

建設業では、働き方の多様化や担い手確保、男性だけではない多角的な視点の必要性などの理由から、女性の雇用や活躍が進んでいます。
その中で、国土交通省及び建設関連団体では、女性の更なる活躍と建設業の国内人材育成・確保策を柱の一つに位置づけ「もっと女性が活躍できる建設業行動計画」を作成しており、官民一体となった取組をスタートしています。

砂川市役所庁舎建設現場でも、女性職人が左官技術者として働いています。

女性左官職人1

女性左官職人2

男性ばかりの職場環境の中で、働きやすさの環境改善も進みはじめ、女性用トイレの配慮など行っていますが、建設業全体として、意識の改革やさらなる改善の取り組みが、今後も期待されるところです。

洪水に備える設備~災害時緊急排水槽とは?~

(令和2年2月10日掲載)

洪水による浸水が生じると下水道があふれ、建物からの排水が流れなくなることから、トイレや手洗いなど生活排水を伴う設備が使用不能になります。トイレが使えない場合、仮設のトイレを運んで来たり、携帯トイレなどの使い捨てトイレを利用することになります。

洪水に備えて、新庁舎では、下水道が排水不可能の場合でも、職員が庁舎内で災害対策を続けられるように在庁者100人3日分の排水容量を備えた「災害時緊急排水槽」を基礎コンクリートを利用して設置します。

排水簡易断面図

下水道が使用不能の場合、「災害時緊急排水槽」に排水します

緊急排水貯留槽

緊急排水貯留槽(型枠作業中)

工事の工夫

躯体のコンクリートの中に通っている鉄筋とコンクリートの表面までの厚さ(かぶり厚さ)が足りないとコンクリートの剥がれや鉄筋の錆が発生します。

コンクリートの剥がれ

コンクリート内部の鉄筋の錆による剥がれが発生

鉄筋コンクリート断面図

鉄筋コンクリート断面図

必要なかぶり厚さを確保するために、下の写真のような材料をセットしてからコンクリートを打設します。

コンクリートかぶり厚

歯車のような金物がかぶり厚さを調整する材料です

コンクリートかぶり厚2

スペーサーと呼ばれる金属製の材料でかぶり厚さを調整します

地中の熱を使って省エネ建築!その2
~基礎の熱を利用するクールヒートピット~

(令和2年1月21日掲載)

現在、工事現場では、基礎の型枠工事と鉄筋工事を進めています。作業員が移動しやすいように仮設の通路や昇降用のタラップが張り巡らされています。

仮設上屋全景

クレーン作業

新庁舎で採用した省エネ手法のひとつにクールヒートピットがあります。
室内の換気を行った場合、新鮮な外の空気を給気すると、夏は暖かく冬は冷たい空気が部屋に入ってくることになります。
最近は熱交換型換気扇を使い、部屋から出ていく熱を給気される空気に混ぜることで、建物内に入ってくる空気の温度を調整する方法が用いられることもありますが、この熱交換には電気エネルギーが使われます。
クールヒートピットは、電気エネルギーを使った熱交換ではなく、地下ピットに外気を通過させることで、温度変化の少ない地中熱を利用して、導入した外気を冷却または昇温します。
室内温度に近い温度で給気することができるので、換気による外気負荷を低減させる効果があります。

 

【クールヒートピットイメージ断面】
外気導入→(クールヒートピットダクトスペース)→(クールヒートピット)→冷却・昇温→室内給気

クールヒートピットイメージ図

クールヒートピット

クールヒートピットに利用される基礎の一部

全天候型の仮設上屋を設置~冬の積雪に備える~

(令和元年12月26日掲載)

今年は例年に比べ雪が少ないと言われていますが、雪が降ると現場への影響は少なくありません。

そこで、冬期間の工事を効率よく行うことで、工期を短縮できるように仮設の上屋を設置します。

仮設上屋全景

赤枠内に仮設の屋根を掛けます

クレーン作業

仮設上屋の材料をクレーンで運びます

現場1

仮設上屋の内部状況1

現場2

仮設上屋の内部状況2

年内に仮設の上屋工事を完了し、現場内部の雪の処理が済むと作業効率が格段によくなります。

年の瀬を迎え、工事現場も年末年始休暇に入りますが、近年の異常気象により常に強風や降雪など現場に異常がないか注意する必要があります。

休暇期間中も作業員の緊急体制の確保と現場の見回り体制の強化を図ります。

仮設補強

仮設上屋の壁を倒れないようにしっかりと補強しています。

雪が降っても大丈夫!~ブルーシートの中の様子~

(令和元年12月13日掲載)

基礎工事も順調に進んでいます。現在は、地階の床を施工しているところです。

季節は冬になり、雪が降った日の朝は、除雪作業から現場の一日が始まります。

現場内に積もった雪は、ブルーシートに包んで施工場所から移動させることもあります。

基礎1

基礎2

工事工程により、冬の期間にコンクリート工事を行う必要があります。

雪が降っても工事に影響しないよう、ブルーシートで施工範囲を覆いながら施工しています。

基礎3

ブルーシートの中では、新庁舎の地階床を施工しています。

基礎5

生コンクリートを流し込みます1

基礎4

生コンクリートを流し込みます2

基礎6

生コンクリートを均します

コンクリート打設時は、コンクリートの温度が5度以上になるように、ジェットヒーターで採暖しています。そのため、作業員を夜間にも常駐させて安全の確認を行っています。

基礎7

いろいろな目印~安全ヘルメットに赤い十字のマーク~

(令和元年11月27日掲載)

杭工事が完了し、いよいよ建物の基礎工事が始まりました。

下の写真は柱の基礎部分です。

耐震設計により震度6強の地震にも耐えうる強度を備えるため鉄筋が密に施工されて丈夫に作られています。

基礎工事写真

さて、現場の作業員の中に一人だけヘルメットに赤い十字のマークをつけている人がいました。

なぜでしょうか?

赤十字マーク

建設現場では、鉄筋や型枠などの資材を搬入するために、クレーン車が活躍しています。

クレーンで吊った資材を所定の場所に無線機を使って誘導するのが彼の仕事です。

クレーン車の操作者は赤丸の所から現場内を見ているので、現場内にたくさんいる作業員の中から、指示を出してくれている彼を見つけやすくするために目印としてヘルメットにマークしているのです。

目印といえば、土砂などを運搬するダンプカーにもこんな印があります。

ダンプカー過積載ライン

現場から出た土砂を運ぶダンプカーには、積載重量が定められており、この積載基準が一目でわかるよう、このような目印をつけているのです。

現場全体写真

建設法規を守って、建設現場や地域の安全に配慮しながら、引き続き庁舎建設工事を進めていきます。

建物の安全は基礎から!
~大きな杭を使った一本杭工法って何?~

(令和元年10月23日掲載)

建物は基礎が大事です。新庁舎では、基礎杭にとても太い杭を使っています。

基礎杭としてよく見られる杭は、下の写真にあるようなコンクリート製の杭です。

直径は30センチメートルほどで、柱の基礎部分に対して数本ずつ施工される場合があります。

一般的な杭

直径30センチメートル程の一般的な杭

新庁舎建設工事では、建物の柱1本に対して1本の杭で支える「一本杭工法」を採用します。

新庁舎を支える杭は、直径が80センチメートル~1メートル、長さが13メートル~14メートルの杭を使います。

太い杭を使うことで、杭の本数を減らすことができるため工事期間を短くでき、工事費を安く抑えることができます。

さらに、杭は性能が違う種類の上杭(ストレート杭)と下杭(節付き杭)に分割されており、経済性を確保しながら、杭にかかる力を効率よく吸収できる工法になっています。

施工には、熟練を要しますが、特殊資格を持った職人が確実丁寧に仕上げるので安心です。

新庁舎を支える直径1メートル程の上杭(ストレート杭)

節付き杭

新庁舎を支える直径1メートル程の下杭(節付き杭)

動画あり
杭打ち全景

地中の熱を使って省エネ建築!
~地下100メートルから地中熱を取り出す~

(令和元年10月7日掲載)

新庁舎では、暖房・冷房設備システムの一部に地中熱を利用します。
地中熱は、資源が枯渇しない「再生可能エネルギー」と言われており、地球環境にやさしいエネルギーです。

●地中熱ヒートポンプの仕組み
地中の温度は、年間通じて温度差が小さく一定であるため、外気温と比べて夏は涼しく、冬は暖かいので、冷房が必要な時期には地中で熱を放出し、暖房が必要な時期には地中で熱を採取することで、外気を使って冷暖房する場合より省エネ効果があります。

地中熱の仕組み(冷房)
地中熱(暖房)
boaho-ru

地中管埋設(ボアホール)工事を行っています。
地中を100メートルの深さまで掘った後、往復200メートルの管を通して地中で放熱・採熱します。

QRコードで工事の進捗状況を発信

(令和元年9月17日掲載)

現場の仮囲いを利用して工事現場の進捗状況を発信するため、大きなQRコードを用意しました。

スマートフォンなどで読み取ると、今見ているこのページにリンクするようになっています。

また、隣に工事進捗状況のホームページを更新した日を表示しています。

工事の見どころを随時更新していきますので、定期的にチェックしてみてください!

大きなQRコード

定期的に工事の進捗を発信します!

建設工事の安全を願って

(令和元年9月3日掲載)
9月2日(月)、新庁舎建設地にて「砂川市庁舎建設工事 安全祈願祭」が施工者主催により行われました。安全祈願祭には、設計者、施工者、市関係者、庁舎建設検討審議会の委員など約80名が出席し、工事の安全を祈願しました。
いよいよ建設工事が始まります。工事期間中は、近隣の皆様をはじめ、市民の皆様にはご迷惑をおかけしますが、安全には十分配慮いたしますので、ご理解、ご協力をお願いいたします。

清祓の儀

「清祓の儀」で建築する土地を祓い清め、工事関係者などに災いが生じないよう祈願します。

うがち初の儀

地鎮行事(うがち初の儀)で善岡市長が鍬で土を掘り起こし起工の一歩を印します。

地鎮の儀

地鎮行事(鎮物埋納の儀)でお札を埋納し、工事の安全を祈願します。

殺風景な仮囲い・・から、砂川をデザインした仮囲いに。

(令和元年8月23日掲載)
庁舎建設現場では、公民館、図書館利用者や市民の方に楽しんでいただけるように、仮囲いにデザインシートを貼りました。
全体のテーマは"砂川を感じる"です。

仮囲い全景

仮囲いをデザインしました

北面は、【庁舎のおいたち】、【石狩川と共に生きる】、【砂川の公園と四季】をテーマとして、公民館の郷土資料室から写真や資料を引用しました。どうでしょう、この機会に郷土資料室に行ってみませんか?新しい発見ができるかも知れません。(参考 「郷土資料室」のページ

庁舎のおいたち

【庁舎のおいたち】

石狩川と共に生きる

【石狩川と共に生きる】

砂川の公園と四季

【砂川の公園と四季】

図書館閲覧室の東窓側にも囲いが立ってしまいましたので、こちらの面には、「砂川を紹介する写真」の平成30年度入選作品のうち4枚を貼っています。
参考 「砂川を紹介する写真」のページ

盛夏

「盛夏」

白馬に魅せられて

「白馬に魅せられて」

子供の国の鑑賞池

「子供の国の鑑賞池」

秋びより

「秋びより」

東面は、新庁舎の紹介です。
庁舎建設工事にあたり周辺施設利用者へは迷惑をかけておりますが、少しでも気分が和んでくれるとありがたいと思います。

東側からみた仮囲いの様子

国道12号線側に向けてアピール

環境に配慮した新庁舎

地球環境に配慮した新庁舎

新庁舎のできあがりイメージ

新庁舎の完成イメージ

庁舎建設用地の支障物件撤去工事が始まりました

(令和元年7月26日掲載)
7月22日から支障物件撤去工事が始まりました。本工事では、主に建設敷地内のブロック擁壁や樹木、庭石の解体や移設をします。なお、建設用地南側の市立病院駐車場部分の工事は8月21日から着工する予定です。
 

支障物件撤去工事7月23日

撤去工事の様子

庁舎建設用地の支障物件撤去工事が始まります

(令和元年7月11日掲載)
新庁舎の建設工事に先立ち、建設工事の際に支障となる樹木や庭石などの撤去工事の入札を行い、下記のとおり施工業者が決定しました。
工事中は、安全に十分配慮した施工を行いますので、ご理解とご協力をお願いします。

工事名 砂川市庁舎建設工事(庁舎建設地支障物件撤去工事)
受注者 南野建設工業株式会社
工期 令和元年7月11日から令和元年9月17日
新庁舎建設用地

工事範囲の一部となる図書館前庭

お問い合わせ先

砂川市 総務部 総務課 庶務係 〔3階 31番窓口〕
〒073-0195 北海道砂川市西7条北2丁目1-1
TEL 0125-74-8769 FAX 0125-54-2568
お問い合わせフォーム


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