10月11日 雑感―空知市長連絡協議会秋季総会に出席して思う事―
今回のテーマは「孤立死」の防止と個人情報の提供。
どうやら砂川が「高齢者いきいき支え合い条例」を作り、地域に情報を提供する取り組みが、他市の住民にも聞こえているようです。
まちそれぞれの考え方ですので、ここで他市のやり方に言及する気はありません。砂川市は将来の在宅医療や災害弱者の避難など先のことを見越してこの制度をつくりました。必ずしも個人情報保護法は福祉目的まで制限しているとは思いません。
問題は、その手続きをきちんとして情報が外部に出ない方法を取ればよい訳で、2名の弁護士とも協議し、個人情報保護審査会から「福祉目的で条例を制定し町内会に情報を提供してもよい」との意見をいただいた上で、条例を制定しました。ただ行政から直接町内会ではなく、法人格を持つ社会福祉協議会を通しての情報提供となります。
また、情報が他に漏れないよう各町内会の1人を選任していただき、その方のみに提供するもので、その選任された方々には徹底して情報管理の厳守にについて研修を重ねました。
単に地域の人や町内会に見守りをお願いしても、対象がわからなければ負担は町内会の人に過度にかかります。それを軽減して見回りしやすい方法を取っただけです。それも対象者から同意を得た方のみで、現在942名の方の同意を得て見守り活動を行っています。
この作業には砂川市職員15名と地域包括支援センターの職員があたり、1年半の日数を要しました。
着手してから3年が経ちましたが、協力をいただいた町内会長や民生児童委員の皆様には感謝の言葉もありません。理想かもしれませんが、誰もが少しでも安心して暮らせるようなまちづくりは市長の責任の範疇です。
市長の考え方で様々なまちづくりがあるのは当然で、後は市民がどう判断するかだと思っています。
視察先の赤平オーキッド。きれいな胡蝶蘭が並んでいます。
空知管内市長の皆さんとともに
赤平市の菊島市長お世話になりました。来年は三笠市で開催されます。