5月30日 雑感―商工会議所通常議員総会に出席して思う事-
市長の仕事は、大きくいうと『地域振興と社会福祉の増進』の2点です。
市長により目的は同じでもアプローチする手法に違いがでてきます。その中で一番重要なのは財政の安定で、これが厳しいと事業実施ができないことになります。市長の悩みは事業実施と健全財政をいかに両立するかです。砂川市が未来永劫存続していくためには、後世の人達にツケを回す訳にはいきません。
商工会議所の仕事は商工業の振興で、市長の目指すものと同じであり、車にたとえると商工会議所と市役所は『車の両輪』です。同じ方向に向かっていかなければ方向が定まりません。其田会頭はじめ議員の皆様と一緒になって、より高い所を目指していかなければなりません。
商工会議所通常議員総会の様子
商工会議所青年部北海道ブロック大会の宣伝
基盤整備事業では、各公共施設の改築や耐震化は今年でほぼ終了します。商店街の街路灯LED化は経済産業省から3分の2を補助で2年前に実施しました。町内会街路灯のLDE化もすべて終わり、市道については計画的に実施していきます。スマートインターチェンジも昨年8月開通し、今年はその利活用と広告宣伝費をかけて、中空知広域圏と一緒になって札幌圏の人達の誘導を図っています。
また、今年は砂川市内の国道12号南3丁目から北3丁目までの区間の無電柱化(電線ケーブルの地中化)が決まり、国の予算で調査費が付きました。工事は来年から5年ないし6年で終了とのことで、全額国費で10億円ほどかかるようです。
耐震改修工事を終えた公民館
国道12号の商業街路灯
砂川SAスマートインターチェンジ
砂川サービスエリアにある砂川ハイウエイオアシス館
私が実施した事業で一番喜ばれたのは病院前の北2丁目線のロードヒーティング化でした。残すは市役所の建て替え、福寿園の増床、砂川駅エレベーターの設置ですが、市役所の建て替えは、今年建設場所や施設の規模について基本構想を作成し市民の意見をいただきます。福寿園については人材不足が心配ですが、30年完成に向けて準備中です。駅エレベーターの設置はJRとどんな方法が可能か調査をしておりますが、先進地の状況をみると時間がかかるようです。
病院前の歩道ロードヒーティング
砂川市役所庁舎
特別養護老人ホーム福寿園
砂川駅(真ん中緑色の屋根)とその後ろに地域交流センター
今年から少子化対策として、子育て支援に毎年4,500万円ほど支出を増やして、多子世帯の保育料や幼稚園就園補助の充実等、人口減少対策を行うことにしました。 お金をかけた以上は結果を出さなければなりません。高齢者の見守り事業も引き続き充実していきます。
砂川市の基金残高は24億円ほどですが、今年度から庁舎建設資金として2018年まで年に2億円ほど積み立てていき、それ以降は国の動向を見て判断します。
消費税が先送りとなりましたので、国の財源不足により公共事業や地方交付税に影響がでる可能性が高いと思っていますが、皆が一つになって乗り越えていかなければならない問題ばかりです。市立病院も診療報酬の引き下げにより全国で赤字病院が増えている状況ですが、何とかぎりぎり黒字となり、2年連続の赤字は避けることができました。
砂川市立病院
ママ友サークルと懇談
商工会議所総会の議案審議が続く中で、この5年間のこと、これからの事業のことに思いを馳せていました。
まだまだ気持ちが休まる日はなさそうです。