9月23日 ホロウフィールド（BG8）企業訪問
代表の穴田さんは学生時代からアルペンスキーに励み、全国レベルの成績を残してきました。一の沢に活動拠点となる店舗兼事務所のホロウフィールドを設立し、当初はスキー中心の活動から始動しました。
チーム名のBG8は少年少女8人のグループからスタートしたことが由来とのこと。かもい岳スキー場にほど近く、チームで育った選手は全道、全国レベルの大会で結果を残すようになりました。最近の練習場所はカムイスキーリンクスになっています。
一方、夏場の体力作りに始めたマウンテンバイク（MTB）が徐々に浸透し、こちらも全道、全国の大会で次々と入賞するようになりました。
自他ともに認めるストイックな性格の穴田さんは、何事もやり始めるとやり遂げないと気が済まない性分。MTBの技術向上のため、土地所有者の承諾を得て裏手の山を切り開き、オリジナルのMTB専用コースを作り上げてしまいました。MTB専用のコースは道内でも珍しいようです。
自然あふれる一の沢地区に拠点を構えています
穴田代表（左）と稲葉指導員
BG8の活動は地域に根差しており、スキー指導はもとより運動教室の開催、MTBなど様々なプログラムを子どもたちの成長に合わせて提供しており国が認定する「総合型地域スポーツクラブ」を目指しています。
端的に結果だけを追い求めるのではなく、子どもたちの成長をしっかりと確かめながら、それぞれの個性を生かしステップアップを見届けるという気の長い活動を続けることができるのは、根っから子どもが好きな穴田さんと稲葉指導員の地道な努力のたまもの。
スキーの分野は選手層が厚く本州のレベルも高いことから壁の厚い部分もありますが、MTBの分野はまだ競技人口も多くないので発展性が見込まれます。すでに全国大会でも続々と入賞者が出ており出身選手ではプロ契約者も出ました。当然ながらオリンピック出場も視野に入っているようです。
スポーツ選手の育成は、時間もお金もかかり簡単にできるものではないのですが、時には採算度外視で地道に子どもたちの育成を続けるチームが、地元砂川市で頑張っている様子が少しでも理解できたように思います。行政としてどのような協力関係が結べるか、検討課題は多いですが、何とか穴田さん率いるBG8の活動を見守って行きたいと思います。
当日はあいにくの雨模様で練習風景は見られませんでしたが、野趣溢れるコースの入口だけ見学させていただきました。さすがに野山を切り開いたコース。自然の栗やどんぐりが。もうじきラクヨウも採れるとか。天気の良い日にまた練習風景を見に来ようと思います。
テレマークスキーの曲がり方は？
すぐ裏手のオリジナルコースは全長約4キロメートル
大きな栗がゴロゴロ取れてビックリ
