福寿園に入所している坂りよ子さんは、10月28日で満百歳を迎えます。美唄町で出生、昭和21年に坂末雄さんとの結婚により砂川に転居し1男3女をもうけ、昭和26年親の代から続く砂川の特産品である「すずめ焼き」を継ぐこととなり、昭和56年には長女、孫と同居。家業の手伝いなどで寝る暇もなかったそうです。
写真を撮った後、娘さんたちと、お父さんのことや「すずめ焼き」の話を聞かせていただきました。

『坂末雄さんとの思い出』
ご主人の坂末雄さんは、平成29年に逝去されましたが、平成11年ころまで「すずめ焼き」を販売していました。
当時私は北海道庁から来客用のお土産に使いたいと注文があり、「在庫が無いので少し待って欲しい」と坂さんから言われたのを覚えている。
「すずめ焼き」とは、鮒（フナ）を串刺しにして醤油やみりんなどを調合したタレを使って炭火などで焼き上げたものです。
なぜすずめ焼きと呼ばれるのかは、焼きあがった姿がすずめが電線にとまっている様子に似ているところからそう呼ばれるようになったと言われています。諸説あるようですが…。
坂さんは袋地での鮒の漁業権を持っていて、これから獲って作るようだった。「袋地の鮒は、他所で獲れる鮒より品質が良かったが、河川の工事により良い鮒が獲れなくなり、もうやめようと思っている」と話していました。