3月23日 田口宏一市立病院院長退任挨拶
田口院長が3月31日付けで退任することから市長室に挨拶に来られた。もう少し続けていただけるものと思っていたので、非常に残念です。
田口先生は平成8年4月に採用となり26年勤務したことになる。まだ65歳になったばかりです。外科医長として着任し、平成15年に外科部長、平成17年に地域医療連携室長、平成22年に感染対策推進室長、平成26年に副院長、平成27年にがん相談支援センター長、平成29年に研修管理室長、平成30年に院長及び医師診療支援室長を務め、空知の人口減の中でいかに急性期の病院を維持するかに苦心してこられた。
特に地域医療連携室は、地域包括ケアシステムの構築に必要不可欠であり、地域の病院やクリニックなどとの連携により紹介患者を受け入れる準備や転院・退院後の相談を受け、患者さんに適したサービスを受けることができるように医療機関や介護・福祉施設などに繋ぐ役割を担っています。
この草分けとなる地域連携室を立ち上げ、地域との医療・介護連携を推進しました。
また、管内で唯一のがん診療連携拠点病院として、田口先生は外科治療としてのがんの手術のほかハイパーサーミア(温熱療法)も始め、痛みやその他の身体的・心理的問題など、患者さんの苦痛を軽減するための緩和ケア外科を標榜し、平成28年には管内初の緩和ケア病床を設置しました。
さらに、治療とは別にがんに関する啓発活動にも力を入れ、がんの市民講座を開催、市民講座は講演だけではなく「劇団TAGUJI」を立ち上げ、職員と共に寸劇で市民に「がん」について訴えかけることもしてきました。砂川市ももう少し関わればよかったと反省しています。
医師診療支援室長としては、医師の勤務実態が問題となっており、医師の負担軽減を進めるため、医師事務作業補助者を32名に増員して負担軽減を図りました。
このように田口院長の残した功績は絶大なものがあります。退職後のことは何も考えていないとのことですが、札幌に戻ってもどこかから声がかかるのでしょう。
たまに日本酒道場におでんを食べに来ていただきたい。いつでもお供いたします。
3月31日付けで退任する田口院長(写真右)
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